ネイティブなら誰もが知っている韓国語の有名なことわざ15選
今回は韓国人であれば誰もが知っている、有名なことわざのみ厳選してご紹介します。
韓国語のことわざと聞くと何だか難しいのではないかと思いますよね。ここでご紹介するのは比較的覚えやすい、面白いことわざばかりなので、楽しみながら学習していきましょう。
ことわざを通して韓国の文化や韓国人の考えを垣間見ることができます。
目次
覚えておきたい韓国語のことわざ
韓国語で「ことわざ」は「속담」(俗談)と言います。
絵に描いた餅
クリメ ットㇰ
그림의 떡
- 그림
絵 - 떡
餅
「絵の中のお餅」は食べられないですよね?
見ることは出来ても、それを所有することはできない時に使われます。
「하늘의 별 따기」(空の星つかみ)も同じ意味をもったことわざです。
横になってお餅を食べる
ヌウォソ ットㇰ モッキ
누워서 떡 먹기
- 눕다
横たわる
「寝転びながらお餅を食べる」ってお餅がつまって大変そうですが、ここでは『とても簡単なこと、朝飯前』といった意味になります。
同じような意味のことわざに「식은 죽 먹기」(冷めたお粥を食べる)があります。
また似ているけど正反対の意味をもつことわざが「누워서 침 뱉기」(横になって唾を吐く)
寝たまま唾を吐くと自分の顔にかかりますよね。『人に悪いことをしようすると、かえって自分に返ってくる』という意味になります。
金剛山も食後の見物
クㇺガンサンド シクギョン
금강산도 식후경
- 금강산
金剛山
金剛山とは韓国の江原道にある山で、식후경は「食後の景色」のこと。
美しい金剛山の景色も食後に楽しむもの。
『どんなに楽しいことでも、まずは食事をしないと楽しむことができない』という意味です。
「花より団子」と同じ意味をもったことわざ。
始まりは半分だ
シジャギ パニダ
시작이 반이다
- 시작
始まり - 반
半分
直訳するとは「始まりは半分だ」
『一度何かを始めてしまえば、それはもう半分は成し遂げたようなものだ』という意味で、始めることの大切さを伝える時に用いられます。
日本語の「思い立ったが吉日」に近いです。
苦労の末に幸せが来る
コセン ックテ ナギ オンダ
고생 끝에 낙이 온다
- 고생
苦労 - 끝
終わり - 낙
楽
『辛いことがあっても最後には幸せが待っていますよ』という意味。
行く日が市が立つ日
カヌン ナリ チャンナリダ
가는 날이 장날이다
- 날
日 - 장날
市が立つ日
장(시장)は「市場」のこと。
「用事のために行ったのに、ちょうどその日その場所で市場が開かれていた」
せっかく行ったのに休みだったり留守だったりと、『予想しなかった状況が起きた時』に使われます。
よい言葉がけや行動は自分に返ってくる
カヌン マリ コワヤ オヌン マリ コㇷ゚ッタ
가는 말이 고와야 오는 말이 곱다
- 말
言葉 - 곱다
美しい
直訳は「行く言葉が美しければ来る言葉も美しい」で『他人によい言葉をかけたり、よい行いをすればそれが自分にもそれが返ってくる』
「売り言葉に買い言葉」に似ていますが、このことわざはケンカなどのマイナスな場面だけではなく、良い意味としても広く使われます。
知らないのが薬だ
モルヌンゲ ヤギダ
모르는 게 약이다
- 모르다
知らない - 약
薬
知らないほうがいい事ってたくさんありますよね。
日本語の「知らぬが仏」と同じ意味で使われます。
便りがないのは良い知らせだ
ムソシギ ヒソシギダ
무소식이 희소식이다
- 무소식
知らせがないこと - 희소식
よい知らせ
『何も連絡がないことは元気で過ごしているという事なので、よい知らせと同じだ』という意味。
腹よりへそのほうが大きい
ペボダ ペッコビ ト クダ
배보다 배꼽이 더 크다
- 배
お腹 - 배꼽
おへそ - 크다
大きい
「カメラ本体よりも修理費のほうが高かった!」というように『主となるものより付属的なもののほうが多かったり大きい時』に用いられます。
3歳の癖は80歳までいく
セサㇽ ボルッ ヨドゥンッカジ カンダ
세 살 버릇 여든까지 간다
- 세 살
3歳 - 버릇
癖 - 여든
80
『子供の頃の癖や習慣は年をとっても治らない』
日本のことわざ「三つ子の魂百まで」と同じ意味です。
昼の言葉は鳥が聞き、夜の言葉はネズミが聞く
ナンマルㇽ セガ トゥッコ
パㇺマルン チュィガ トゥンヌンダ
낮말을 새가 듣고 밤말은 쥐가 듣는다.
- 낮/밤
昼/夜 - 새
鳥 - 쥐
ねずみ
『どんなにこっそり話していても、その話はもれてしまうかもしれないので、言葉には気をつけなければならない』という意味。
日本のことわざ「壁に耳あり障子に目あり」に似ていますよね。
行くほど泰山
カㇽスロㇰ テサン
갈수록 태산
- -(으)ㄹ수록
~するほど
태산は中国にある山の名前。韓国には태산がついた表現がいくつかあります。
山を越えるとまた大きい山が現れるように、『前に進もうとすればするほど、さらに大変になる』という意味。
似ている表現として「一難去ってまた一難」が挙げられます。
足のない言葉は千里を行く
パㇽ オㇺヌン マリ チョㇽリ カンダ
발 없는 말이 천리 간다
- 발
あし - 천리
千里
『言葉というのはあっという間に拡がるので、気をつけなければならない』
牛の耳に経を読む
ソ キュィエ キョン イㇽッキ
소 귀에 경 읽기
- 경
お経
『牛にお経を聞かせても何の意味もない』という意味。
「馬の耳に念仏」が韓国では「牛」になります。
いかがでしたか?
日本語のことわざに似ていたりちょっと違っていたりと面白いですよね。
これらのことわざを日常会話の中で取り入れることができれば、相手に『おっ!』と思われること間違いなしです。まずは気に入ったものから覚えていきましょう。